上段キャビネットのないキッチン:5つの隠された利点
このレイアウトが適している人と、試すべきでない人は誰か。
デザイナーたちは上段キャビネットのないキッチンを提案しているが、こう思う人もいるだろう。「美しいけど、皿はどこに置くの?」確かにこのトレンドには隠れた欠点もあるが、目立たない利点もある。このレイアウトが誰に適しているのか、誰が試すべきでないのか、そしてスタイルを損なわずに収納問題をどう解決するかを探ってみよう。
記事の主なポイント:
- 上段キャビネットを取り除くことで、視覚的にキッチンの広さが20〜30%増し、開放感が生まれる。
- 自然光がより自由に広がり、特に北向きのキッチンでは重要だ。
- 掃除も楽になる。手の届かない棚や上段部分の油汚れがなくなる。
- 食器の数が少ない家族や、頻繁にキッチンをリフォームしたい人に適している。
- しかし、下段の収納スペースをしっかり整理し、計画的に使う必要がある。
「空気とスペース:知覚の心理学」
上段キャビネットは特に小さなキッチンでは心理的な圧迫感を与える。脳はそれらを頭上の「天井」として認識する。これらを取り除くことで、狭いキッチンでも高さと広がりを感じられる。
- 視覚的にキッチンの広さが20〜30%増す。視線がキャビネットに阻まれず、壁から天井まで自由に移動する。この手法は特にスタジオやキッチン兼ダイニングルームで効果的だ。
- 低い天井も問題ではなくなる。上段キャビネットがないと、2.5メートルの天井高さでも十分快適に感じられる。垂直の装飾要素を加えることで、視覚的に天井をより高く見せることもできる。
- 光が増える。物理的にも、心理的にも空間が明るく快適に感じられる。

デザイン:リリヤ・アスファンディヤロワ
「障害のない光:自然光の利点」
上段キャビネットは窓から入る自然光の40%までを遮る。特に作業エリアの上に窓があるキッチンではこの影響が顕著だ。キャビネットがなければ、光が部屋全体に均等に広がる。
- 北向きのキッチンでは特にメリットが大きい。窓が日当たりの悪い側を向いている場合でも、太陽光の一筋一筋が貴重だ。上段キャビネットがないことで、自然光不足を補うことができる。
- 作業エリアに影ができなくなる。吊り下げ式のキャビネットはカウンタートップに影を作り、調理に不便をもたらす。上段キャビネットがなければ、照明が均一になる。
- 人工照明の効率も向上する。シャンデリアや天井灯でキッチン全体が照らされるため、追加の作業用照明が不要になる。

デザイン:ニーナ&アンドレイ・カリン
「掃除が楽になる:表面が少なければ問題も少ない」
上段キャビネットは油やほこりを吸い込む。特にコンロの上の部分は毎週洗浄が必要だ。これらがなければ、掃除の負担が大幅に減る。
- 手の届きにくい場所もなくなる。高いキャビネットの上部を掃除するためには梯子を使う必要がない。掃除範囲は基本的にアプロンレベルまでだ。
- キャビネットと天井の間の隅にほこりやクモの巣が溜まることもない。これらの場所は家具を分解しない限り、きれいに掃除することがほぼ不可能だ。
- アプロンレベルのスペースなら掃除も楽になる。上部へのアクセスが改善されるため、モップや長いブラシを使って掃除できる。
- アプロンレベルのスペースが主な装飾要素となる。キャビネットがないため、大胆なタイルの使用や珍しい素材の選択も可能だ。何もが視線を散らすことはない。
- 家具もより洗練された印象になる。重い上段キャビネットがなくなることで、全体が軽やかで上品に見える。特に脚のついたキッチンは魅力的だ。
- 装飾の自由も広がる。開放的な壁面には絵や棚、植物を置くことができる。家具の配置を変えることなく、インテリアを簡単にアレンジできる。
デザイン:エカテリーナ・リュビムキナ
「購入時のコスト削減」
上段キャビネットは特に高品質な家具を選ぶ場合、予算の大きな部分を占める。これらを取り除くことで、購入費用を30〜40%節約できる。
- 部品が少なくなるため、故障も減る。上段キャビネットのヒンジやダンパー、取っ手は開閉角度が悪いため早く壊れやすい。
- 設置も簡単で安上がりだ。上下のキャビネットの位置を正確に合わせる必要もなく、重いキャビネットを壁に取り付ける手間もない。
- 段階的に購入することもできる。まずは下段のキャビネットから始め、必要に応じて収納スペースを追加していく。
このレイアウトが適さない人々
- 子供がいる大家族。4〜5人家族では、多くの皿や食品、調理器具を収納するスペースが必要だ。
- 複雑な料理をよく作る人。多種多様なスパイスや調理器具を保管する場所が必要だ。
- 食材を事前に大量に購入する主婦。穀物や缶詰、家庭用化学品などを大量に保管するためには、大きな収納スペースが必要だ。
- 常に整理整頓を続けるのが苦手な人。開放的な棚やカウンタートップでは、少しの乱雑さもすぐ目立つ。
デザイナー:オルガ・シュテニコワ
「代替となる収納方法」
- 天井まで伸びる高い棚を使えば、複数の上段キャビネットの役割を果たすことができる。キッチンの端に設置することで、空間が分断されるのを防げる。
- アイランドキッチンや半島型キッチンに追加の引き出しを設置する。スペースに余裕があれば、収納スペースを増やすのに理想的だ。
開放的な棚はキャビネットよりも軽快な印象を与えるが、皿の選択には注意が必要で、常に整理整頓が求められる。ニッチスペースや1〜2つの上段キャビネットの代わりとしても最適だ。
- 上段キャビネットを部分的に取り除く。収納スペースのみに設置し、作業エリアの上には置かない。機能性と美観のバランスを取る方法だ。
- 一部のキャビネットを開放的な棚に置き換える。閉じた部分と開放的な部分を交互に配置することで、インテリアにリズムが生まれる。
- 上段キャビネットは壁の半分程度までしか設置しない。装飾スペースや開放感を確保しつつ、主要な収納機能も維持できる。
- 前面を透明な素材にする。視覚的に軽快に見えるが、機能性は変わらない。
- まずキッチンにある調理器具をすべてリストアップし、実際に必要な収納スペースの量を確認してください。おそらく、皿の半分程度は年に1回しか使わないでしょう。
- 1ヶ月間、下段キャビネットのみを使用して生活してみてください。上段キャビネットからすべての物を取り除き、十分なスペースと使い勝手があるかを確認してください。
- 自分のライフスタイルを考えてください。もし頻繁に料理をしないで、外食を好むなら、最小限の収納スペースでも十分かもしれません。
- 将来を見据えてください。家族が増える予定はありますか?食生活に変化はありますか?キッチンは10〜15年間使用するものです。
移動式の収納用品も活用可能。車輪付きの棚などは、使わない時には簡単に移動させることができる。
「妥協案」
「どう決めるか」
上段キャビネットのないキッチンは、単なるデザイナーの一時的なアイデアではなく、特定のライフスタイルを選択した結果だ。広さを最優先し、常に整頓を心がけたい人に適している。もしこの描述に当てはまるなら、積極的に試してみてください。そうでなければ、妥協案を検討することもお勧めします。
表紙デザイン:オルガ・ドゥブロフスカヤ
デザイン:ユーリー・ヴォロビエフ
「ミニマリスト的な美観:シンプルさの中にある美」
上段キャビネットがないキッチンは、よりモダンで高級感がある。シンプルなライン、開放的な壁面、最小限の装飾――これらすべてが丁寧にデザインされた空間を演出する。
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