ラキン・タワー:モード・コーベ建築事務所による持続可能な変革
ラキン・タワーは、パリにおける持続可能なイノベーションと適応型デザインの好例です。モード・コーベ建築事務所によるこのプロジェクトでは、ONFの旧本部を再生させ、現代的で環境に優しいランドマークへと変貌させました。
パリの活気ある12区に位置するラキン・タワーは、持続可能な革新と適応型デザインの証です。Alderan(SCI EWOK)のためにモード・コーベ建築事務所が手掛けたこの優れたプロジェクトは、かつて国立森林局の本部であった建物に新たな命を吹き込みました。2024年11月に完成したこの35メートルのタワーは、都市建築が過去を保持しながらどのように進化できるかを実証しています。
モダンな魅力でブルトリスムの遺産を蘇らせる
もともと1970年代に設計されたこのタワーは、その角張った構造や人工的な低層部がブルトリスム時代の特徴を反映しています。ラキン・タワーの再設計では、曲線を描いた延長部分や段差のある空間を導入することで、これら時代遅れな要素を新たに解釈し、自然景観と調和させています。緑の屋根が建物を変え、自然と再結びつけ、都市部の密集問題にも対処しています。
このプロジェクトでは、2階分あった駐車場スペースも自然光が差し込む活気ある空間に生まれ変わり、12メートルの曲線を描いたテラスが屋上庭園へとつながっています。この革新的なアプローチにより、有効なスペースが再利用され、機能性と開放感が両立しています。
将来の変化に対応できる柔軟な構造
ラキン・タワーのモジュール式設計により、将来的にさまざまな用途へと転用することが可能です。メッシュ構造や戦略的に配置された垂直輸送システムにより、オフィスから住宅、共同生活空間、さらにはホテルの部屋へと容易に変更できます。
二重天井やバイオクリマティックな温室も建物の実用性を高め、入居者のニーズの変化に応じて柔軟に対応できるようにしています。仕事、休息、コミュニティイベントなど、ラキン・タワーは生活や学習、成長のためのダイナミックな空間を提供しています。
頂上にある温室
10階にあった元の屋根裏部屋に代わって設置された木製のガラス製カップルは、バイオクリマティックな温室や教育用の都市アグロミュージアムを収容しています。この空間には建物内のすべての利用者が利用できるカフェもあり、パリの素晴らしい眺めを楽しむことができます。夜になると、このカップルは灯台のように光り、地域社会の目印となっています。
サステナビリティを核心とした設計
ラキン・タワーがサステナビリティにこだわっていることは、その設計のあらゆる面から明らかです。このプロジェクトはHQE Excellent認証、Effinergie+基準、そしてBiodiverCityラベルを取得しています。木材、ガラス、植物といった素材を使用することで、生態的責任を果たしつつ美観も保っています。
既存の建物をより良くすることで知られるモード・コーベ建築事務所によって手掛けられたこのプロジェクトは、意識的な再構想の好例です。同社のアプローチは建物のオリジナルな特徴を尊重しつつ、生態的管理と地域社会の福祉を優先する現代的な要素を取り入れています。
写真 © モード・コーベ建築事務所
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