アドルフォ・シュリーパーアーキテクツによる「バルコニーハウス」 | アルゼンチン、ロランド
建築と景観の対話
ロランドоの緑豊かな郊外、ロサリオの近くに位置するこのバルコニーハウスは、アドルフォ・シュリッパー建築事務所によって設計され、構造、プライバシー、そして自然とのつながりの間に繊細なバランスを実現している。静けさと開放感を求める家族のためにデザインされたこの住宅は、周囲の環境と見事に調和し、景観と共存する現代的な生活様式を提示している。
自然と融合した建築
セキュリティが厳重なコミュニティ内に位置するこの住宅は、建築が徐々に緑地に溶け込むようなデザインが特徴である。開放性と連続性を最優先した設計思想が貫かれており、全体の構造は南向きになっている一方、北側は太陽光や庭園の眺めを取り入れるように開放されている。これは冬の日差しを十分に活かし、夏にはプールの利用性を高めるための意図的な選択である。
建物の構成においては、1階にレンガ壁が使用されており、構造的な安定性とプライバシーを確保しつつ、外側に向かって伸びて周囲の庭園と一体化している。これらの壁は障壁ではなく、空間の区分役割を果たし、家の中を移動する際の導きとなり、自然の美しい景色を引き立てている。
空間の流れと光
内部においても、このデザインは廊下や過渡的空間を単なる通路ではなく、光や風、植物が入り込むための場所として機能させている。小さな中庭が空間を区分し、内部と外部の境界をなくしている。メインエントランスにある中庭では、凹んだテラスが入口を隠しながら、好奇心をそそりつつプライバシーも守っている。
このような空間の演出は垂直方向にも続いており、マスターベッドルームは上層階に位置し、ファサードから際立って見える。この構成はプロジェクト名の由来となっただけでなく、下層階にある車を保護する役割も果たしている。高く突き出た部分が固い基盤の上に浮かんでいるように見え、質量と空間、重さと軽やかさの対比を強調している。
素材の表現と構造
素材はこの住宅の個性を表現する上で重要な役割を果たしている。滑らかな接合部と繊細なディテールが特徴的なレンガ造りは、建物を地盤にしっかりと固定し、地域の伝統を反映すると同時にミニマリスト的なデザイン言語を採用している。明るい色調で表現された突出した上部構造は、永続性と浮遊感の間の建築的バランスを際立たせている。
開放的な生活空間とつながり
独立したバーベキューパビリオンは屋外での生活をより充実させ、家族の集まりやイベントに最適な社交・レクリエーションスペースとして機能している。庭園とプールに面したこのスペースからは、敷地の端々の美しい景色を楽しむことができる。これは「開放性」と「視覚的な連続性」というこのプロジェクトの核心コンセプトを強化するものである。
精巧な構成と繊細な素材選びによって、このバルコニーハウスはアドルフォ・シュリッパー建築事務所が住宅デザインにおいて続けてきた探求を体現している。ここでは地域性、気候、そして現代的な形式が見事に融合されている。この建築は思索とリラックスのための空間であり、地に足がついているようでありながらも自由な雰囲気を感じさせる家だ。
写真 © アドルフォ・シュリッパー建築事務所
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写真 © アドルフォ・シュリッパー建築事務所
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