インフィニット・ライズハウス | アーススケープ・スタジオ | インド、アニカッティ

大地・風・光をつなぐ山岳の聖域
アニカッティ山の斜面に位置するインフィニット・ライズ・ハウスは、Earthscape Studioによって自然の地形に敬意を表して設計された建築物です。岩だらけで深い掘削が必要な場所に建てられたこの家は、「自然に支配するのではなく共存する」というコンセプトを体現しています。
この家の形は周囲の環境、つまり斜面、風、そして広大な谷の景色によって決まっています。地元の土、現場で回収した木材や石を使用して建てられたインフィニット・ライズ・ハウスは、「環境への負担が最小限の家」であり、自然の中に調和して溶け込んでいます。これこそが、インドの山岳地帯における持続可能な建築の優れた実例です。
コンセプトと敷地への対応
最初にこの敷地を見たとき、6メートルもの深い掘削痕と自然な岩層が存在していました。建築家たちはこれらを平らにしたり形を変えたりする代わりに、「地形そのままを活かす」という方針を採用し、土地の形状や植生をできるだけ保つように建物を設計しました。
その結果、まるで山から直接生い茂ったかのような建築物ができ上がりました。リビングルーム、寝室、中庭といった各空間はすべて、「180度の谷の眺め」を向いており、日常生活において自然が常に中心にあるようになっています。
中央にある中庭は家の心臓部として機能し、日光と山の空気を取り入れつつ、隣接する部屋間の動線を整えています。この開放的な空間によって、家全体が自然に呼吸し、内部に光と影を均等に分布させることができています。
建築上の課題:風・光・遮蔽
このプロジェクトにおける主要な課題の一つは、強烈な山風でした。そのため、ガラス張りのファサードを直接使用することは実現不可能でした。建築家たちは「視界と遮蔽のバランス」を考慮し、現場で集めた石を使って作られた透明な壁を設計しました。
この壁は「風と視線のフィルター」として機能し、透明性と不透明度が生み出すダイナミックな効果によって、神秘的で魅力的な景観が創り出されています。
また、このプロジェクトには土壁も採用されており、現場から直接取られた土を使って作られたこの壁は、有機的な雰囲気と熱容量を持ち、室内の温度を安定させる役割を果たしています。
建材と快適性
Earthscape Studioが掲げる環境に優しい設計方針に沿って、すべての建材は地元で調達されたものや再生材を使用しています。土壁:現場から直接取られた土を圧縮して作られています。
透明な壁:建設中に採取された石を使って作られています。
床材:緑色酸化物で処理されており、暑い夏の日にも涼しさを保つことができます。
木製部品:ドアや家具、キッチン用品などはすべて再生木材を使用して作られています。
このように土の質感、酸化処理された表面、再生材の組み合わせによって、家全体に温もりのある雰囲気が生まれ、環境への負担が最小限に抑えられています。
受動的な冷却システムと持続可能性
快適な室内環境はすべて受動的な設計手法によって実現されています。
中庭は自然な換気路として機能し、空気の循環を促進しています。
緑色酸化物で処理された床材は熱吸収を抑えます。
透明な壁と室内空間の間に設けられた水景は、暖かい空気が室内に入る前に冷やす役割を果たしています。
土壁は優れた断熱性能を持ち、最も暑い季節であっても室内温度を外気よりも数度低く保つことができます。
これらの手法によって、自己調節機能を持つ微気候が形成されており、機械的な装置を使わずとも快適な環境が保たれています。
写真 © Studio IKSHA
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