バングラデシュにある「リヴァー・アンド・レインのキモリの家」

周囲の丘や海の自然な地形とその壮大な美しさが、このプロジェクトのインスピレーションの源となりました。丘から海までの広大な眺めを実現し、このハウスは景観を捉えるための「フレーム」として機能しています。望まれる空間とその形式的表現は、二つの自然要素が調和した水平・垂直の美しさを尊重する形で実現されています。同時に、現場への被害を最小限に抑え、既存の自然生態系をできるだけ保護することも重要な課題でした。
このハウスは海を望む立地にあり、雄大な緑の丘々が背景に広がっています。非対称的な入口から中へ入ると、浅い水面の上に浮かぶ魅力的なポーチが目に入ります。内部の雰囲気も見どころです。

ハウスに入ると、すぐに鮮やかな緑の植栽や裏庭の丘々が目に飛び込んできます。リビングエリアは2階建てで、開放感があり、室内と室外をつなぐ役割を果たしています。通風性の良い階段がこのハウスの中心的な軸となっており、入口階から屋根まで登ると、空間の秘密が次々と明らかになります。コンクリート構造の中に鋼鉄を組み合わせた複合構造を採用することで、デザインコンセプトを最適に表現しています。
ハウスの床は平板工法で建設されており、大理石、木材、セラミックなど様々な仕上げが施されています。1階では黒く磨かれた大理石を使用し、周囲の木々の反射効果を生み出しています。外側の床にはアンティーク調に磨かれた大理石を使い、わずかに滑りやすくなっています。中央のテラスは木材と鋼鉄で作られており、全ての寝室やサービスエリアではセラミック仕上げが施されています。木製・鋼鉄製の階段やバルコニー、テラスにも鋼鉄製の手すりが設置されています。

プライベートな寝室エリアはコンクリート構造の両側に位置しており、そのうち2つは異なる高さにあります。しかし、これら4つの寝室はハウスの他の部分とは異なり、どれも自然の素晴らしい眺めを楽しむことができます。床下にあるキッチンと隣接するダイニングルームは、くつろいだ食事のための理想的な空間です。屋上のバーには広々としたテラスがあり、パーティーにも最適です。ファサードを飾る滑らかなコンクリート面には柔らかい装飾が施されており、単層の窓ガラスを通して周囲の木々や空・海の美しい景色が鮮明に映し出されます。
ヴィラの前面には丁寧に設計された庭園があり、古くから使われていた船板やコンクリート板に草や土を敷き、優しい道を作っています。この自然な雰囲気が住人との絶え間ないつながりを感じさせます。周囲の環境と調和したこのヴィラは、強制的に建てられたものではなく、自然に成長したかのように見えます。
– River and Rain























